• おさむのひとりごと

桜の季節も過ぎて、気温がぐんぐん上がってまいりました。いかがお過ごしですか。

4月1日2日と知覧に行ってきましたので、その報告をしたいと思います。今回は地元から12名、都内はじめ各地から10名の22名での開催となりました。

まず訪れたのが『万世特攻平和祈念館』です。DSC_2805ここは長い間『幻の特攻基地』と言われていた場所です。陸軍の最大特攻基地であった知覧飛行場の運用が過密になり、急遽海辺の砂丘を造成した特攻基地です。終戦間際、わずか4ヶ月間の間に201名の方々が沖縄方面に出撃し、散華されています。子犬を抱いた17歳18歳の特攻隊員の写真は、出撃の2時間前、この地で撮影されたものです。

ここに『よろずよに』という慰霊碑があります。いま往かんとしてbansei02沖縄方面に一歩に踏み出し、顔は東側(故郷)を向いているのです。鮮やかな花が絶えることのないこの慰霊碑の前に立つと、内側から熱いものが込み上げてきます。

万世特攻平和祈念館は、知覧や鹿屋と異なり、いつ訪れても静かです。

一時間の拝観を終えて、知覧に向かいました。知覧では『特攻おばさん』で有名な鳥濱トメさんのお孫さんである鳥濱明久さんに、たいへんお世話になりました。昼食に当時と同じ味と言われる『玉子丼』(メニューにはありません。)を食し、特攻観音堂に参拝しました。今回の私の目的のひとつは、この特攻観音堂で『特攻観音経』を奉読することでした。幸い私たち一行しかおらず、心置きなく奉読させていただくことができました。

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2時間の拝観を終え、周囲の戦跡巡りをし、今回の旅のハイライトとも言うべき鳥濱明久さんのご講演をいただきました。淡々と語る中に、時に何かが乗り移っているのではないかと思うほどの気迫。参加者の誰もが心打たれた講演でした。

その後、明久さんを交えての懇親会。それぞれが感じた『特攻と今の自分』を発表していただき、深夜まで懇親は続きました。

二日目は朝5時15分から行動開始。こんな早い時間からですから『希望者のみ』としたのですが全員出席。向かった地は『火之神公園』。戦艦大和を旗艦とする第二艦隊がこの地の先200kmの海底に沈んでいます。飛行機の援護もない水上特攻。沖縄の浜に乗り上げ、砲台として戦うという無謀な作戦。戦死された3,700名の方々を慰霊する地です。DSC_2812

その地に立つと、ちょうどご来光となりました。静かな海に昇るお天道様に向かい、それぞれが手を合わせました。

朝食の時間に知覧に戻り、お世話になった『さくら館』さんにお礼を言って出発。女学生見送りの地⇒戦闘指揮所跡地⇒三角兵舎跡地⇒猿山⇒トメさんのお墓にて献花、そして今回最後の訪問地、富屋食堂『ホタル館』に向かいました。 DSC_2811

ホタル館では昨日に引き続き明久さんが語り部とご案内をしてくださいました。22名の参加者一人ひとりに大きな気づきの旅になったと確信しています。

私たちは豊かで平和な暮らしを満喫しています。否、貪って(むさぼって)いると言っても過言ではないと思います。豊かで平和であることに余りにも鈍感であると思います。

いったい私たちは次の世代にどんなバトンをつないでいくのか、どんなバトンをつないでいきたいのか。今回の特攻に学ぶ知覧の旅は、『君は如何に生きるか!』を、激しく問いかけ、無事に終えることができました。

 

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